金曜日, 8月 01, 2008

創作

「スケートの表が前を向いてて、足が揃わずに車輪の上ぐらいに開いてて、いかにもこの後ノッたってカンジのがアツイんスよネ!」   「そんな瞬間は狙えないけど、もっと手前で踏み切ってみてよ。オレは、この辺でトップに来て欲しい」 「ああ、やっぱ連写とかスゴイやつがいいんすか?」 「わかんねぇけど、適当だよ」 「じゃあ今度はもっと前から角度つけて早めにやってみます」 「おし、それでやってみよう」 行くよの合図も無く、彼は勝手にスタートを切る。 こちらとしては、この暗い中でピント合わせするのがなかなかしんどい。 お構いなしに己のペースで、どんどん近づいてくる。 ギリギリでシャッターが切れる。 「どうっスか?」 「なかなかいい感じのやつが撮れたよ」 「あ~!カッコイイっスね!でも、足がもっと開いてる方がいいナぁ・・・」 「オレはこの雰囲気がいいと思うけどなぁ」 「撮影はイイんスよ、スケーターがヘボだな。いや、じゃあもう一度やりますネ」 熱心な彼を前に、「いや、違うよスゲー適当にシャッター切ってるんだ」とは言えず、 「うん、じゃあ今度はレンズ変えてみるからちょっと待って」 こんな調子で瞬く間に1時間が経過。 お互いに何となくイメージが出来ているのだけれども、 何となくすれ違う。 そんな、何となくのアマ的情熱が偶然の産物を産み出していって、 二人のイメージの外にあった新しい「カッコイイ」が見つかる。 こんな風にスナップを撮ったのは初めてだけれど、 面白いものが撮れるとお互いアガちゃって、クセになりそうだ(笑)。 そんな、新鮮な空気も心を開けばこそかなと思う。 ってか、近所迷惑だね。  

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