日曜日, 6月 17, 2012

指名

E-PL1;DG SUMMILUX 25mm

髪を切りに行く時は、当日に一度電話を入れてから行くことにしている。
過去の経験からだと当日予約は、できないお店とできるお店が有る。

神奈川に越してきてからは、
各店舗が抱える店員さんの数が多い店が殆どだ。
このため、美容師を指名しない限りは大抵いつでも
誰かが対応できる状態なのだろう。

今日もそんな電話を一本入れ、
先日いい様に切ってくれた「サイトウさん」を指名する。
しかし、電話口ではサイトウさんはもうそのお店には居ないのだという。
仕方なく、お任せでということにして予約をとった。


時間になりお店に行って受付を済ませる。
いつもの受付の女性が、
「ご指名はなくてもよいのですか?」と聞いてきた。
電話では「お任せ」と言ってあったのにおかしいなと思いつつ、
お任せでお願いしますと伝えた。

すると、初めての美容師さんがやってきて、
僕を鏡の前の席に誘導し、
今回はどのように切りたいのか尋ねてくる。
「前回気になったところなどはありましたか?」などと、
少し慎重な様子だと感じた。
やはり、何かおかしい。
ただ、前回切ってくれた「サイトウさん」はすごく良かったので、
「いえ、前回みたいに切っていただけたらと思うので、伸びた分を」と僕。
では、まず髪を洗いますと洗面台への移動を促され、
移動した時にちょっとした驚きがあった。


サイトウさんが居たのだ。


歩きながらも僕の脳が回転を速め、何がおこっているのか分析を始めた。
答えは単純だった。
やってしまった。誤認識。
そう、今通りすがりに向こうの鏡の前で、
お客さんと話をしながら髪を切っていた見知った男性は、

サイトウではなく、ワタナベさん。。

なるほど、入店からの不自然な対応の理由がわかった。
原因は僕だ。
それに気がついてからは、何ともバツが悪い。
あ、あの人でした。ワタナベさんを指名したいので変わってください。
とは、今僕の髪を洗ってくれているイシカワさんには言えないのである。
ああ、次回からどうしたものかと思いながらも、
一番不審に思うのはワタナベさんだろう。

彼にとっては前回、前々回と担当した客で、
前回は自分を指名した客である。
自分が働いている店にまた来て、
担当を変えてくれと言っていたことになるのだ。
僕なら少なからずショックだろう。

僕としては、名前を間違えた時点でワタナベさんには本当に申し訳ない上に、
代わりのイシカワさんにも何か非常に申し訳ない。
ただ、お店にはお金が落ちているので、商売としては問題ないのかも知れない。
などと髪を切ってもらっている最中にずっと考えていた。


一応笑顔では店を出てきたが、
次回はワタナベさんにお願いしようと店を後にした。







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